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2025.10.09令和7年度河川生物相調査レポート(令和7年9月30日(火)実施)

 2025年9月30日(火) 相模原の環境をよくする会で毎年行っている、市内の河川に生息する生物の種類と個体数からその河川の汚濁状況を評価する「河川生物相調査」を行いました。
 本事業は30年以上にわたり毎年実施されていますが、昨年までとは異なり、複数箇所にて実施していた調査を、本年からは1エリアにて実施する形に変更。調査結果を環境省にも提供し、調査結果を有益に活用して貰えるよう変更されていました。
 本年は、参加企業6社8名に加え、事務局5名、講師2名の計15名にて、境川の広田小学校近くの流域にて実施しました。折悪しく、当日未明に大雨が降った関係で、流域の一部の水かさが増しており、3班体制の予定を変更し、2班2ヶ所での調査という形となりました。
 例年とは異なり、午前中に城山公民館にて講師の元相模原市立博物館学芸員の守屋博文先生による水生生物についての講義があり、環境省の手順書を読むだけよりも、水生生物の識別方法についての知識を深めてから臨むことができたことは、個人的にとても勉強になり、有難かったです。
 午後からの採集調査では、指標生物のうち、綺麗な水であることを示すカゲロウなどの水生生物が少数しか見つけられず、水深の深いエリアでアメリカザリガニが多数見つかり、さらにはアメリカザリガニの幼生も採取されたことから、現地での繁殖が確認され、水質的には、「汚れている」に近い水域という認定になってしまったのは残念でした。
 また、魚も数種類採取されましたが、この水域に生息している筈のアブラハヤが見つからず、代わりに本来は滋賀県の水域に生息しているカワムツが採取され、国内外来種の生息も確認される結果となりました。
 講師が同行してくださったことで、従来よりも見聞を深めながら調査に携わることができたと感じました。個人的には子どもたちが小さかった頃に一緒に川遊びをした延長線の気分で、楽しんで参加することができました。
 これからも相模原に拠点を置く企業の一員として本会の活動に微力ながら協力させていただき、相模原の自然を守り、後世に残して行きたいと改めて感じました。
(三友プラントサービス㈱)